夏祭り 盆踊り

龍門寺駐車場にて、7月第3土曜日17:00~21:00 盆踊り、露店、ゲーム他

「盆踊り〜ふるさとのコミュニティ〜」

盆踊りといえば夏祭りの代表格ですね。太鼓や笛にのって、やぐらを囲んで輪になって踊ったり、踊りながら町中を流したり…。

 

 

けれど、実は単なるサマー・イベントではありません。

 

盆踊りはお盆に帰ってきた先祖の霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事です。

鎌倉時代に一遍上人がはじめた「死者を供養する念仏踊り(自分で念仏を唱えながら踊る)」が起源といわれています。

次第に念仏を唱える人と踊る人に役割が分化し、発展した踊り念仏が盂蘭盆(お盆)と結びつき、精霊を慰めたり送り出すための行事になりました。

 

一方で、盆踊りには娯楽的な要素もあります。

みんなで集まって踊ることで、地域の結びつきが深まるのです。

さらに、帰省した人々の再会や、男女の出会いの場でもありました。

盆踊りの歌詞に色恋ものやきわどい内容が多いのはそのためなのでしょう。

 

東日本大震災のあった夏、「こんなときに祭りなんて」という声もあれば、「こんなときにだからこそ祭りを」という声もありました。

 

実際に宮城県の松島では、花火大会がメインとなっていたお盆行事が、震災を機に見直しをして、三十年ぶりとなる盆踊りを中心とした夏祭り「松島流灯会 海の盆」が開催され、話題を呼びました。

それは、鎮魂と供養を考え、七百年間続く「大施餓鬼会」と「灯籠流し」の伝統を大切にしながら、景観や歴史、寺町文化に根ざした「ふるさと」の夏を分かち合える祭りを目指して取り組んでいるそうです。

実行委員会の方は、「やっていくうちに、イベントと祭りは違うんだということや、主役は花火じゃなくて『人』だったんだとわかってきました。」といっています。

 

また、瀬戸内海の大崎上島の盆踊りは、新盆を迎えた人の遺影を背負って踊るのが習わしです。

家族の遺影と一緒に踊る盆踊りは、まさに「供養のための祭り」という感じがしますね。

 

全国各地で様々な盆踊りがありますが、盆踊りをとりまく背景は、その土地の生活文化、環境のすべてがあります。

長い年月をかけて、代々伝えられ、いいものを選り分けて、磨かれて発展した地域の財産でもあるのです。

 

盆踊りに参加すれば、踊りの多くは見ているうちに自然と覚えられるもの。ふるさとの祭りを、子や孫に伝えたいですね。地域の方に踊り方を教わるならば、そこから交流も生まれます。

 

やはり、盆踊りは浴衣が似合う。

洋服よりも浴衣で踊ったほうが美しく映えるような気がします。本人も気分が出ますし、見ているほうも楽しい。なにより躍動するリズムにのって踊る高揚感は格別です。

この夏、その盆踊りの醍醐味を、家族揃って味わってみませんか。

龍門寺駐車場にて、7月第3土曜日17:00~21:00 盆踊り、露店、ゲーム他

 

 

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