ご参拝

「右ほとけ 左ぼんぷ(凡夫)と 合わす手の 中にゆかしき 南無の一念」

あたたかい春の日差しに、すべての氷がとけてゆくように、仏の中に自らを投げ入れて仏の中にとけこみ、人間がそのまま仏となるのが「参拝菩薩行」であります。合掌は人間が仏にとけこんだ姿であり、お経は人間が自らの仏によびかける呼び声であります。

正月 修正会

大晦日 除夜の鐘 23:55~
元旦 祝聖 3日11:00~ 修正会大般若祈祷

「一年の計は元旦にあり」新たな年を迎えると、気持ちも新たに感じる。それは、新たな年を迎えたことへの感謝と、新たな年の志を抱いたからこそ。
大晦日の晩に、除夜の鐘がつかれます。年越しといっても日付が変わるだけですが、鐘の音を聞くと、不思議と心が静まり厳粛な気持ちになるものです。煩悩、妄想の数であるといわる百八つ。しかしまた仏教では「私たちは本来清浄心を具える」と説いています。それは、欲しいと貪り、手に入らぬと瞋り、根に持って愚痴る。そうした煩悩や妄想が、自ら清浄であるはずの心を曇らせているのだと言います。除夜の鐘は、その一つ一つを吹き消すように取り除いていく。鐘の音に耳を傾けつつ、自分自身と向き合う。過ぎた一年を一つ一つを真摯に反省し、清々しい気持ちで新たな年を迎えたいものであります。
年が明けると、正月三日は「修正会(しゅしょうえ)」と言って、一年間のご祈祷をします。一般的には修正(しゅうせい)と読み、過ちを改め、正しきを修めるという意味です。一月のことを仏教の読み方に合わせて正月というのも、修正の月といった深い意味が込められているのであります。さらに、新たとは「洗った」から変化した言葉のようですが、心を洗って新しい年を迎えるという決意の月が正月なのであります。「一」度「止」まって考えてみると、自ずと「正」しい在りようが見えてくるに違いない。

春の報恩講 稲荷祭

3月第二日曜日 9:30 受付  10:00 先祖供養 稲荷祭典
10:45 法話「おかげさま」本山定期巡教布教師
11:50 稲荷本殿にて祈祷後 もち投げ  12:00 会食 散会

草や木、鳥や獣など、あらゆる生命の芽生えを迎える春です。 古来より人々は春に五穀豊穣を祈り、田を耕して種を蒔いてきました。松尾芭蕉の句に「きょう彼岸菩提の種を蒔く日かな」というのがあります。菩提というのは「悟り」というとですので、芭蕉は、安らかなお気持ちで句を詠まれ、誓いを立てられたのかもしれません。この種まき。ただ、種を蒔いただけでは実りには結びつきにくいものです。毎日せっせと水をかけて、肥料も追加せねばなりません。草も生えてきます。日頃の精進が大切なんだと思うのです。せっかく実っても、天候に邪魔をされてしまうこともあります。人も同じように、一人前となるには様々な経験を乗り越えていくことが必要なのでしょう。
ある日のこと、子供たちが昼間にとんぼを取って遊んでいました。日暮れになって「とんぼのママさんが待っているから、お家へ帰してやりましょう」と言ってそのとんぼを逃してやったのです。子供の中のあたたかい思いやりの心に感心ました。
私たちは、いろんな人たちに出会い助けられ学ばせていただいて、今ここに自分がいることは間違いありません。
「菩提の種を蒔く」とは「恩に報いる生活をする」ということになります。
私達一人一人に与えられたかけがえのない一瞬一瞬が良きものとなるよう、日々の「恩」に感謝し「報恩」に務めていきたいものです。

お盆 施餓鬼会

8月15日 9:20 受付
10:00 戦没者慰霊 山門施餓鬼 添え施餓鬼

お盆とは、正しくは「盂蘭盆(うらぼん)」といい、古いインドの言葉で「ウランバーナ」を漢字に当てはめて作られた言葉です。意味は「倒懸の苦しみ」つまり、逆さまの苦しみから正常な状態にもどすことが盂蘭盆の意とする行事であります。先祖参りがご無沙汰あったり、自分の先祖だけ崇敬して、逆さまな生き方をしているのではなかろうかと、自己を反省する機会です。
お釈迦様の弟子に神通力第一と言われた目連という方がおりました。ある時、神通力で亡き母の様子を見ようと極楽を探しましたがいませんでした。地獄を見ると飢えで苦しんでいる母の姿がうつります。なんとか救いたいと食べ物を差し出すが、口に出来ず余計に苦しむことになってしまいました。目連はお釈迦様に相談すると「そなたの母のみならず、地獄で飢えに苦しむあらゆるものに供養しなさい、その功徳によって救われるであろう」と諭します。
決して他人事ではなく、自分の中に潜んでいる餓鬼のような心に供養することによって、自分も又、まわりの人も救われるという戒めではと思います。
お盆の8月15日は終戦記念日となりますので戦没者慰霊とともに、菩提心を餓鬼に邪魔されないようにと、餓鬼の救済を願う施餓鬼法要が行われます。

秋の報恩講 毎歳忌

11月第二日曜日 9:30 受付  10:00 先祖供養 開山忌
11:00 七五三  11:15 人形供養
11:30 もち投げ  12:00 会食 散会

どこの家でも、その家の基礎を築かれたご先祖様がいるように、お寺も最初に基礎を築かれた和尚さんがいます。その方を開山と呼んでいます。やすらぎの心を伝えるためにお寺を開かれ、代々の住職が受け継いでこられました。また、その住職を支えてこられた多くの方々のおかげで、今もお寺があるといえます。このような方々のご苦労に感謝し、決意をあらためるため毎年大勢の方々をお招きして報恩の行事である開山忌が厳修されます。
詩人の相田みつをさんに「うまれかわり死にかわり 永遠の過去のいのちを受けついで いま自分の番を生きている それがあなたのいのちです それがわたしのいのちです」というのがあります。世代性を生きるというそうですが、壮年期のもっとも健康で幸福な生き方の思想となるようです。先人たちが残してくれた多くの文化遺産を学び受け継ぎ、自分の時代を生きた証として、先人の業績の上に小さな加筆や修正を試みて、それらを次の世代の人たちに残していけるような生き方です。会社や家業のルーツ、自分のルーツを知ることは、仕事への取り組み方も変わってくることでしょう。

法要・祈祷のご案内

先祖供養
いつでも思い立った時に、どうぞ。
祥月命日供養
一周忌以降の、故人の命日に合わせての供養

※行事等で難しい場合がありますので、事前にお問い合わせください。

葬儀

お寺を会場にした葬儀にも対応できます。
新規の方も即対応いたしますが、事前にご相談いただければ助かります。

結婚式
お寺を会場にした仏前結婚式~仏さまとご先祖さまに愛を誓う~

※事前にご相談下さい。

七五三
子供の成長を祝う行事です。
男の子は3歳5歳、女の子は3歳7歳。
11月の第2日曜日 10:30受付 11:00から祈祷

※当日、稲荷社務所にて受付いたします。

人形供養
燃やせるものは稲荷神社でお預かりします。
11月の第2日曜日11:15から

※当日、稲荷社務所にて受付いたします。

水子供養
お腹の赤ちゃんを亡くされたことで、哀しまれている方は多いです。
供養して心のやすらぎを得られ、前を向いていけますよう願っています。
永代合祀墓供養
準備中にて、あと少しお待ちください。

催し物のご案内

甚五郎桜まつり
4月上旬 駐車場広場 花見イベント等スペース開放
夏祭り盆踊り
7月下旬 駐車場広場 夏祭り盆踊りキャンプ等スペース開放
本山参拝旅行
不定期 一泊バス旅行
もち投げ(お菓子まき)
報恩講の後

講習会のご案内

坐禅会
不定期 無料
法話会
3月第2日曜日10:00〜 無料
御詠歌講習
毎月第1・3月曜日
防火講習
1月25日9:30〜 無料

龍門寺の沿革、拝観案内をご覧になるにはこちらからどうぞ。

お問い合せ、事前申し込みは、こちらです。